私は高配当ETFを運用し始めて、約1年の投資初級者です。
今回は以前紹介したQYLDと名前が似ており、かつQYLDよりも優れたETFではないかと話題のQRMIを紹介していきます。
QYLDの弱点を補ったETFとも紹介されて、日本上陸しているので期待ですね。
QYLDは以前紹介しているので、興味がある方はご確認ください👇
【投資初心者向け】超高配当ETFのQYLDを解説!カバードコールとは?
それではQRMIについて見ていきましょう1
1.基本情報
・名称:Global X NASDAQ 100 Risk Man
・設定日:2021年8月26日
・構成銘柄数:104銘柄
・基準価額:$21.67
・直近配当利回り:11.93%
・経費率:0.6%
・分配頻度:毎月
QRMIは設立されてから1年満たないかなり若いETFです。
楽天証券では22年2月16日から取扱が開始されています。
分配金利回りは設定されてからもまだ日が浅いので、中々参考にはしにくいかもしれませんね。
2.組入銘柄
QRMIの組入銘柄TOP10を表に示します。
銘柄はQQQやQYLDと同様で、少し比率が異なる程度となっています。
組入銘柄 |
比率 |
アップル |
13.13% |
マイクロソフト |
10.7% |
アマゾン・ドット・コム |
7.69% |
テスラ |
5.16% |
エヌビディア |
4.33% |
アルファベット |
4.10% |
アルファベット |
3.88% |
メタ・プラットフォームズ |
3.58% |
ブロードコム |
1.96% |
コストコホールセール |
1.96% |
3.QYLDとの違い
QRMIとQYLDの違いを一言で言うと、”プットオプションの買い”が付いているかどうかです。
QYLD:コールオプション売り
QRMI:QYLD(コールオプション売り)+プットオプション買い
QRMIはQYLDのがバードコール戦略にプットオプション買いが追加されたネット・クレジット・カラー戦略ということです。
このネット・クレジット・カラー戦略によって、高分配利回りや1か月下落−5%までというのを実現しています。
ここまででは高水準の分配金が貰えて、下落にも下限があり強いのかなということですね。
これだけではよくわからないと思いますので、
次にオプション取引について見ていきましょう。
3-1.オプション取引
①オプションとは
ある金融商品をあらかじめ定められた期日に、事前に定めた価格で売買できる権利のことです。
そしてこの権利を買う場合は、オプションプレミアムという権利料を払う必要があります。
将来買う取引を今時点で決定し、手数料を払うと言ったようなイメージになります。
オプション取引には、コールオプション、プットオプションの2種類があります。
次にそれぞれの特徴についても見ていきます。
②コールオプションとは
商品を”買う権利”を売買することです。
簡単なイメージ図を下記に示します。
現状、QRMIに関しては売り手はGLOBALX社になります。
売り手(GLOBALX社)は「将来ある銘柄を〇〇ドルで買う権利を販売します」と募集します。
買い手はこの募集に対して、権利料と権利手数料を支払い、将来〇〇ドルで購入する権利を得ます。
売り手は権利を販売と同時に上記の権利手数料を得ることができます。
これをオプションプレミアムと言います。
また両者の思惑として、
売り手側は、値上がったら損かもしれないが、確実に権利手数料が欲しい。
買い手側は権利手数料は取られるものの、値上がりしてくれたら嬉しいという考えがあります。
③プットオプションとは
商品を”売る権利”を売買することです。
上記のコールオプションとは売り手と買い手の立場が逆になります。
QRMIの場合で言えば、GLOBALX社が買い手側に回ったということです。
売り手側が将来ある銘柄を〇〇ドルで売れる権利を販売します。
買い手(GLOBAL X社)は上記の権利を買うと同時に、権利手数料を支払います。
この際の両者の思惑として、
売り手側は値下がれば、損かも知れないが、確実な権利手数料が欲しい。
買い手側は権利手数料が取られるが、値下がりしたら得をするという考えがあります。
3-2.ネット・クレジット・カラー戦略とは
ネット・クレジット・カラー戦略とは上記で説明してきたコールオプションとプットオプションの両方の取引を行うことを言います。
分配金はコールオプションで得たオプションプレミアムとプットオプションで支払った権利手数料の差額から出していると思われます。
つまりはコールオプションのみを行なっているQYLDよりは、QRMIの方が分配金が少なくなります。
また株価推移ですが、
QYLDとは違い、プットオプションを行うことで下落率を和らげることができます。
ネット・クレジット・カラー戦略では、5%
低い価格でプットオプションを購入するとされており、1ヶ月間の下落は最大5%までとなっています。
以上から、私達に影響するQRMIとQYLDの違いは
・下落耐性:QRMI>QYLD
といった感じになります。
4.TSUKASA BLOGの投資方針
私の結論としては、まだ現時点では投資をしないことにしました。
・分配金がQYLDより少ないことが予想される。
・分配金のルールが明確になっていない。
・長期的に見れば、株価が上昇し、プットオプション取引の必要がない。
5.まとめ
今回は新しく取引開始されたQRMIについてレポートしました。オプション取引などはある程度頭でわかっていても、文字で簡単に説明しようとすると難しいなと感じました。
少し分かりにくいところがあったかも知れませんが、参考になれば幸いです。
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