こんにちは、tsukasaです。
今回は”高配当で人気のQYLD”について記事にしましたので、読んでいただけると嬉しいです。
あなたはQYLDに投資する上で、
「ちゃんと高配当を維持できるか?」、「株価落ちていってない?」
などの疑問を持たれているのではないでしょうか。
この記事は
✔︎QYLDに投資中だが上記のような不安がある
と言う方にぜひ読んで頂ければなと思います。
結論から言うと”QYLDへの投資は問題ない”と考えています。
問題ないといってもある程度のリスクは伴うと考えています。
それでは、なぜリスクがありながらも問題と考えているのかを財務データ、株価、配当金利回りから見ていきましょう。
1.財務データ
下記にグローバルX社のホームページからとってきたQYLDの財務データを示します。
これはQYLD1口当たりの財務データになります。
色々と項目がありますが、“運用による合計($)”、“分配による合計($)”に注目してください。
この二つを簡単に説明すると、
運用による合計($):1口当たりで得た利益(青部分)
分配による合計($):1口当たり投資家に還元した分配金(赤部分)
となります。
例えば、2019年を見てみると、
運用による合計が2.01、分配による合計が2.36で、差分は−0.35となっています。
つまり得た利益以上に投資家に還元してしまっています。
まさにタコ足配当ですね。
企業が原資となる十分な利益がないにもかかわらず、過分な配当金を出すことをいいます。見た目には配当金が高いため魅力的に感じられますが、実際は資産を売却したり、積み立て金を取り崩したりして配当金に回しているだけで、業績や財務状況に難点がある可能性があります。タコが自分の足を食べるのに似ていることから、このように表現されます。
2019年以外の差分を見ていくと、
2016年が-1.45、2017年が+2.24、2018年が-0.85、2020年が-2.45となっています。
2017年以外は全ての年でマイナスになっていることがわかります。
ここ5年を合わせた差分でも-2.86になっています。
つまりはここ5年だけで考えると、1口当たり2.86ドルの配当を出しすぎていると言うことです。
2.株価推移
次に株価の推移を見ていきましょう。
下記に設定以来の株価推移を示します。
設定直後の2014年1月は25.44ドルでしたが、上がったり下がったりして、現在では約21ドルとなっています。
カーバードコール戦略という分配で投資家に還元する方針を取っている分、株価は上昇が見込めないですね。
むしろ下降気味です。
2014年1月から2022年1月の株価を比較すると、
(1-(22.22ドル÷25.44ドル))×100=約12.65%減少しています。
年間でいえば、
12.65÷8=約1.58%ずつ下落していっていることになります。
3.配当金利回り
次に2014年からの配当金推移を表とグラフで示します。
年 |
配当利回り |
2014 |
10.74 |
2015 |
9.42 |
2016 |
9.13 |
2017 |
7.7 |
2018 |
12.44 |
2019 |
9.84 |
2020 |
11.16 |
2021 |
12.85 |
年によってばらつきはあるものの、8年間での平均は10.41%とかなりの高配当です。
昨年は過去最高の利回りでありがたかったですね。
4.まとめ
これまでQYLDの財務状況、株価、配当金利回りをみてきました。
株価の年間下落率が約1.5%、年間の配当利回りが約10.5%ということがわかりました。
つまりは10.5-1.5=9%(年間)のリターンがある商品ということです。
イメージとしては、少しずつ資産を切り崩しながら、高い分配金で削られた資産を補っていくといった感じですね。
これらから投資しても問題ない、プラスになるETFなのかなと判断します。
ただこのまま分配金の高水準が続くのであれば良いとは考えますが、財務データを確認している限り、将来的には不透明なので、一定のリスクはあるのかなと感じています。
私の見解は参考程度に読んで頂き、リスク分析・投資はご自身の判断で行ってください。
またまだ口座を持っていない方のために、SBI証券のホームページを貼っておいます👇
5.関連記事
・XYLD分配金は2022年のいつもらえるのか。権利確定日、配当金推移などを解説!
・QYLD分配金は2022年のいつもらえるのか。権利確定日、配当推移などを解説!
・【2022年3月】SPYD・VYM・HDVの分配金はいつ貰えるのか。
・【投資初心者向け】超高配当ETFのQYLDを解説!カバードコールとは?
・【投資初級者向け】QYLDとともに話題沸騰中のXYLDを解説!
・【投資初級者・FIREを目指す方必見】話題沸騰中のQYLGを解説!QYLDとの違いも解説
コメント