私は米国ETFを運用し始めて、1年の投資初級者です。
今回は米国ETFのSPYD、VYM、HDVについて紹介します。
まずは基本的な情報、組入銘柄、特徴、おすすめの方をレポートします。
私が投資を始めた理由は、コロナ禍で会社がいつ潰れてもおかしくない状況というに不安を感じたからです。ニュースでも倒産している会社があるというのを目にし、かなり不安になりました。
幸いにも私が勤めている会社は目先数年は大丈夫だろうと思いますが、将来に対しての下記のような不安は残ります。
”今後、子供ができて、家を買ってとなると資金繰りにどうしよう??”
読者の方も同様の不安を抱えている方は少なくないのではないでしょうか。
そこで私は”将来的に伸びる、かつ配当金を定期的にもらえる”と言われている”米国株ETF”について勉強し、投資を開始しました。
これから紹介することで、皆さんの投資判断の参考になれば幸いです。
1.SPYD
1-1.基本情報
・名称:SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)
・運用会社:State Street社
・ベンチマーク:S&P500高配当指数
・設定日:2015年10月21日
・構成銘柄数:約80銘柄
・純資産総額:5200億円
・年間リバランス期間:2回
・基準価額:$40
・直近配当利回り:4.04%
・経費率:0.07%
1-2.組入銘柄
順位 |
銘柄銘 |
組入比率 |
1 |
シーゲイト・テクノロジー |
1.65% |
2 |
アイアン・マウンテン |
1.62% |
3 |
インターパブリック・グループ |
1.61% |
4 |
パブリック・ストレージ |
1.58% |
5 |
ウェルタワー |
1.55% |
6 |
アバロンベイ・コミュニティーズ |
1.55% |
7 |
リージェンシー・センターズ |
1.54% |
8 |
エクイティ・レジデンシャル |
1.53% |
9 |
コノコフィリップス |
1.49% |
10 |
サイモン・プロパティー・グループ |
1.47% |
1-3.特徴
・米国高配当ETFの中では最も配当利回りが高いことが大きな特徴。
・また銘柄には金融、不動産、エネルギー関係の銘柄が多くを占める。
・リバランスは年2回あるが、基本的に金融、不動産のセクターバランスは変化なし。
・コロナショックで大きく下落、減配。
・コロナショック時には高配当を維持するために、銘柄数が60程度まで減少。
・金融、不動産などの景気敏感な株が多いので、暴落時には弱い。(最終的には株価は上がって吐きます)
・歴史がVYM、HDVに比べ浅い。
・歴史が浅いこともあり、株価が低い。
1-4.おすすめの方
・配当金をより多く欲しい方
・低予算で高配当ETFに投資をしたい方
2.VYM
2-1.基本情報
・名称:VYM(バンガード 米国高配当株式ETF)
・運用会社:Vanguard社
・ベンチマーク:FTSEハイディビデンド・イールド指数
・設定日:2006年11月10日
・構成銘柄数:約400銘柄
・純資産総額:4.2兆円
・年間リバランス期間:1回
・基準価額:$107.08
・直近配当利回り:2.73%
・経費率:0.06%
2-2.組入銘柄
順位 |
銘柄銘 |
組入比率 |
1 |
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー |
3.53% |
2 |
ジョンソン&ジョンソン |
3.28% |
3 |
ホーム・デポ |
2.59% |
4 |
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) |
2.48% |
5 |
バンク・オブ・アメリカ |
2.35% |
6 |
エクソンモービル |
2.02% |
7 |
コムキャスト |
1.96% |
8 |
ベライゾン・コミュニケーションズ |
1.75% |
9 |
インテル |
1.71% |
10 |
シスコ・システムズ |
1.69% |
2-3.特徴
・SPYD、HDVと比べると組入銘柄数がかなり多い。
・金融関係の銘柄が高い比率を占めますが、テクノロジー関係の銘柄も割と10%くらい占めるのが大きな特徴。
・設定日が最も古く、歴史がある。
・総資産額が多く、信託報酬(経費率)が安い。
・直近は配当利回りが最も悪い。
2-4.おすすめの方
・信託報酬を抑えたい方
・バランス良く多くの銘柄に投資したい方
・歴史が長く信頼できるETFに投資したい人(色んな相場を乗り越えてきている)
3.HDV
3-1.基本情報
・名称:HDV(iシェアーズ コア 米国高配当株ETF)
・運用会社:Black Rock社
・ベンチマーク:モーニングスター配当フォーカス指数
・設定日:2011年3月29日
・構成銘柄数:約75銘柄
・純資産総額:7900億円
・年間リバランス期間:4回
・基準価額:$96.89
・直近配当利回り:3.35%
・経費率:0.08%
3-2.組入銘柄
順位 |
銘柄銘 |
組入比率 |
1 |
エクソン・モービル |
8.65% |
2 |
ジョンソン&ジョンソン |
7.23% |
3 |
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー |
6.97% |
4 |
ベライゾン・コミュニケーションズ |
6.36% |
5 |
シェプロン |
6.15% |
6 |
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) |
5.53% |
7 |
フィリップ・モリス・インターナショナル |
4.84% |
8 |
メルク |
4.27% |
9 |
コカ・コーラ |
4.18% |
10 |
シスコ・システムズ |
3.97% |
3-3.特徴
・年間リバランス4回と3ヶ月に1回は業績分析を行い、銘柄組み換えをすることが大きな特徴。
・上記からポートフォリオが安全に保たれやすいです。
・エネルギーセクターの比率が最も高く、他にはヘルスケア、生活必需品関係のセクターの比率が高い。
・ヘルスケア、生活必需品関係の比率が高いことから値動きが大きくない。下落相場でも市場平均より下落率が抑えられる傾向がある。
・信託報酬がSPYD、VYMよりも高い。
3-4.おすすめの方
・安定した投資がしたい人
・銘柄組み替えを頻繁に行なって欲しい方
4.まとめ
今回は米国高配当ETFのSPYD、VYM、HDVの基本情報についてレポートしました。これらのETFは年に4回の配当金があり、直近では増配傾向にもあるのでおすすめです。このレポートを参考に投資を始める方、興味を持ってくださる方がおられれば、かなり嬉しいです!
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